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可燃性ガス測定器について

可燃性ガス測定器について

Q1.

可燃性ガス検知警報器のカタログに『防爆構造』という記載がありました。
この言葉の意味を教えて下さい。

A1.

『防爆構造』とは爆発性ガスと空気が混合し、爆発限界内にある状態の雰囲気が存在するおそれのある場所に検知器を設置しても、これが点火源となって爆発等の事故が発生しないように、機器に防爆性をもたせてある構造のものをいいます。
防爆構造は6種類に分類され、可燃性ガス検知警報器のガス検知部には『耐圧防爆構造』、検知器本体には『本質安全防爆構造』が適用されています。

防爆構造の種類 定義
耐圧防爆構造 全閉構造の容器内部で爆発性ガスの爆発が起こった場合に容器がその圧力に耐え、かつ外部の爆発性ガスに引火する恐れのないようにした構造
本質安全防爆構造 正常時及び事故時に発生する電気火花または高温部により爆発性ガスに点火し得ないことか、点火試験その他によって確認された構造

JIS C 0903「一般電気機器の防爆構造通則」

Q2.

可燃性ガス検知警報器の濃度表示で『%LEL』と『VOL%』との関係を教えて下さい。

A2.

可燃性ガスと空気の混合ガスに点火した時、可燃性ガス濃度がある値以上になると炎が連鎖的に伝播し、ガス爆発を起こします。
この濃度を爆発下限界(LEL(Lower Explosion Limit))といい、通常『VOL%』であらわします。
例えば、水素の爆発下限界濃度は4VOL%ですので、この濃度を100%LELとし、2VOL%であれば50%LELとなります。

Q3.

可燃性ガスが数種類混在し、その組成や濃度が一定でないようなときは、爆発等の事故が発生しないように、検知警報器を使用してどのような管理をすることができますか?

A3.

接触燃焼式検知警報器は、混合ガスであっても混合ガスの爆発下限界濃度に対する割合を正しく指示します。
従って、単独ガスの指示値と同じように、爆発に村する危険度管理が行えます。

Q4.

プロパンが主成分ガスの爆発・火災防止に携帯形可燃性ガス検知警報器「MA-2510」を使用しています。校正を行なう際にイソブタンのプッシュ缶を使用していますが、プロパンで校正を行わなくても良いのでしょうか?

A4.

測定原理が接触燃焼式によるためメタンガス以外の可燃性ガスに対してほぼ等しく爆発下限界までの%LEL値を示します。このためイソブタンで校正したものをプロパンの測定にも使用できます。またメタンガスを測定する場合にはメタンガス専用の検知警報器をご使用ください。