あらゆる気体の測定に 株式会社ガステック

連続吸引式検知管個別仕様の見方

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にマウスを重ねると、各項目の解説が表示されます。
連続吸引式検知管個別仕様の図
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名称及び化学式

原則として日本化学会が定めた名称・化学式に従っています。

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検知管ナンバー
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外観

単一管とニ連管の形態、及び目盛の印刷状態を表現しています。

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目盛範囲

太線で囲まれた範囲が検知管に印刷されている目盛の範囲。太線で囲まれた通気速度、測定所要時間で試料気体を採取した場合、指示値を直接読み取ることができる濃度範囲です。また最小の数値に( )がしてある場合、目盛線のみ印刷し数字を省略していることを示しています。

測定範囲

通気速度、測定所要時間を変えることにより可能となる測定の最大範囲です。検知管には目盛範囲を超えた高濃度から低濃度まで測定できるものも多く、ここには当該の検知管で測定できる最大の範囲を示しています。

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通気速度・流量

自動ガス採取装置の設定流量を示し、( )内は設定した通気速度・測定所要時間での試料気体の採取量を示しています。

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測定所要時間

自動ガス採取装置の設定吸引時間です。

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係数

目盛範囲を超えた測定範囲のある検知管については、通気速度、測定所要時間に応じた補正係数を記載しています。

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検知限度

当該の検知管で検知できる最も低い濃度。最低目盛まで達しないが、検知剤の入口部分に肉眼で見分けられる程度の変色が現れます。

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変色

使用前の検知剤の色と、対象気体と化学反応を起こした時に現れる反応色です。

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温度・湿度補正

検知管が温度または湿度の影響を受ける場合、指示値を補正する必要があります。ここには補正の要・不要を示しています。(補正方法は各検知管の取扱説明書をご覧ください。)

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有効期限

製造後の検知管の精度を保証する期間です。基準はパッケージに表示した保存条件下の場合です。

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反応原理

試薬と対象気体の化学反応を示しており、検知管の種類により、異なります。反応原理には単一反応、複合反応、二段反応の、大きく分けて3つのタイプがあります。

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干渉ガス

この項目には、対象気体の測定環境下において、一般的に共存する可能性が高い気体と共存した場合に、その反応原理から影響を及ぼすことが考えられるガスの情報を記載しています。干渉の有無の判定基準は誤差±10%を境とし、10%以上のプラス誤差は(+)、10%以下のマイナス誤差は(-)と表示しています。また影響を及ぼす共存状態には次の2つのパターンがあり、表現も2通り使用。1つは、測定対象ガスと共存ガスの比が一定の割合以上の場合で、例えば1/5、2倍と表示。もうひとつは、干渉ガスが対象ガスとは関係なく一定の濃度以上に共存する場合で、例えばppm、%と表示しています。
*この干渉ガスの表は、基本的に測定ガスと同等の濃度域において個々の共存ガスの干渉を表したものです。したがって表に記載のない物質または特別な条件の中では影響を及ぼす可能性があります。使用の際に影響があると思われる場合には弊社までお問い合わせください。

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この検知管で測定できる他のガス

検知管によっては、対象気体以外にいくつかの気体が測定できるものがあります。ここには、その測定できる気体名、換算方法、測定条件、測定範囲を記載しています。なお換算方法の係数は指示値に掛け、換算スケールは取扱説明書の換算スケールに従って濃度を求めます。但し、換算で他のガスを測定する場合、固定の換算係数やスケールを用いる関係上、一般の検知管と同等な精度が得られない場合があります。従いまして、換算により得られた測定値は、参考値としてお取り扱いください。なお一般の検知管と同等な精度を希望される場合は、お手数ですが弊社までお問い合わせください。

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校正用ガス

検知管の目盛の校正、及び検査などに使用した、校正用ガスの発生方法を記載しており、主に次の5つの方法があります。

  • パーミエーションチューブ法
  • ガス拡散管法(ディフュージョンチューブ法)
  • 高圧ガス容器詰法
  • 体積比混合法
  • 流量比混合法