あらゆる気体の測定に 株式会社ガステック

検知管式気体測定器 概要紹介

検知管式気体測定器 概要紹介

検知管式気体測定器は、検知管と気体採取器とで構成されます。検知管は、一定内径のガラス管に検知剤を緊密に充填し、その両端を熔封、その表面に濃度目盛等を印刷したものです。
気体採取器は、一定容量(100mL/50mL)のシリンダ内部をピストンで減圧にし、吸引する機能を持っています。気体採取器と検知管を用いて試料ガスの吸引を行ったとき、測定対象物質があると検知管に変色が現れます。この時変色した長さは測定対象物質の濃度に対応する為、検知管に印刷されている濃度目盛から測定対象物質の濃度を読み取ることができます。

気体検知管の特長

  • 簡単操作で、いつでも、どこでも、誰でも、その場で短時間に測定できます。
  • 吸引後、変色層の先端の目盛をそのまま読み取るだけの、判りやすい直読式です。
  • 吸引量を調整することで、幅広い測定範囲がカバーできます。
  • 厳格に正確さを維持するために、製品ロットごとに試験を経て目盛位置を決定。1本1本に品質保証のQC.NO.を表示しています。
  • 長期安定性に優れ、長い有効期間を持っています。
気体検知管の特長の図

検知管の使用環境について

ほとんどの検知管の使用温度範囲は0~40℃、使用湿度範囲は相対湿度0~90%です。一部の検知管について使用温度範囲、使用湿度範囲が異なるものがあります。ご使用の際は取扱説明書をご確認ください。

気体採取器の特長

気体採取器GV-100型
気体採取器GV-100型

金属面の露出のない防爆構造

金属どうしの衝撃によるスパークを防ぐため、本体の表面から金属の露出をなくしました。

高密度の真空システムを採用

リップシール式ピストンと新様式のチェック弁の採用で、優れた気密性を実現。また耐久性にも優れています。

独創のカタチは握りやすさ重視

ボディの中央部を細く設計し、エンボス加工のゴム系プラスチック材を採用。すべらず、握りやすく、ソフトな使い心地です。

なめらかなカット面、破片の飛散もなくした安全設計のチップブレーカ

測定前に検知管の先端をカットするチップブレーカに、ダイヤモンドカッタを採用。耐久性に優れ、いつもなめらかに検知管がカットできます。加えて、チップの飛散を防止する構造になっています。

なめらかなカット面、破片の飛散もなくした安全設計のチップブレーカ

女性でもスムーズに引ける軽さ

高い気密性を保持しながら、ピストンの内径を細く設計。少ない力で、一気に最後までスムーズに引けます。
女性でも軽々と引ける軽さです。現場のどなたでもあつかえるスムーズな操作性に応えました。

女性でもスムーズに引ける軽さ

採取量は100mLと50mLの使い分け

ガイドラインの位置を100mL用と50mL用の2種類を表示。吸引量のより確かな管理ができます。

採取量は100mLと50mLの使い分け

測定の終了が一目で分かる
フィニッシュインジケータ

ハンドル背面に、測定の終了を知らせるインジケータを設置。ハンドルを引くと白いインジケータがシャフト内へ引き込まれ、吸引を終了すると白いインジケータが現れ測定の終了が目で確認できます。

測定の終了が一目で分かるフィニッシュインジケータ

使用方法(ワンツースリーのガステック測定)

検知管をセット
1.
検知管をセット
一気にハンドルを引く
2.
一気にハンドルを引く
目盛を読みとる
3.
目盛を読みとる

動画で見る使用方法

気体採取器の点検(気密試験)

気体採取器に漏れがある場合は正しく測定を行うことが出来ません。測定前に下記の方法で気体採取器の気密試験を行ってください。

1.
採取器の入り口ナットが緩んでいないことを確認します。
採取器の入り口ナットが緩んでいないことを確認します。
2.
両端を折り取っていない気体検知管をインレットゴムに差し込みます。
両端を折り取っていない気体検知管をインレットゴムに差し込みます。
3.
ハンドルが押し込まれた状態で,テールブロックのガイドライン(赤色)とハンドルのガイドマーク(▲100)を合わせます。
ハンドルが押し込まれた状態で,テールブロックのガイドライン(赤色)とハンドルのガイドマーク(▲100)を合わせます。
4.
ハンドルのガイドライン(赤色)に沿ってハンドルを一気に最後まで引きます。固定されますのでハンドルから手を放し,約1分待ちます。
ハンドルのガイドライン(赤色)に沿ってハンドルを一気に最後まで引きます。固定されますのでハンドルから手を放し,約1分待ちます。
5.

ハンドルに指をかけながら90度回します。ハンドルが戻ります。このとき,ハンドルのガイドラインが見えなければ気密性は良好です。

注)ハンドルを戻すときは,指をかけたまま一定の力で支えつつ徐々に戻してください。指を放すとシリンダ内が真空状態のため,ハンドルが急激に戻り大きな衝撃音を出します。また衝撃は気体採取器の故障の原因となります。

ハンドルに指をかけながら90度回します。ハンドルが戻ります。このとき,ハンドルのガイドラインが見えなければ気密性は良好です。
気体採取器に漏れがある場合

気密試験でハンドルを戻したとき,ハンドルのガイドラインが見える場合は漏れがありますので取扱説明書の保守にしたがって点検とグリスアップを行ってください。漏れが直らない場合は修理が必要ですのでお買い求めの販売店または弊社までご連絡ください。
気体採取器のメンテナンス方法はこちら

動画で見る気密試験

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