あらゆる気体の測定に 株式会社ガステック

校正用ガス調製装置について

校正用ガス調製装置について

Q1.

パーミエーター(PD-1B/PD-1B-2)を用いて様々な有機溶剤蒸気を発生させたいと考えています。 カタログに記載されている物質以外の蒸気の発生は可能でしょうか?

A1.

基本的には、パーミエーター(PD-1B/PD-1B-2)を使用し、ディフュージョンチューブを用いた場合に「25℃~50℃の温度で6.67~533.29hPaの範囲の蒸気圧を有し、安定した高純度の有機溶剤」であれば校正用ガスの発生が可能です。 ただし、吸着力の強いもの等、物性によっては発生が難しいものもあります。また、更に低濃度の有機溶剤蒸気の発生にはパーミエーションチューブでの発生が可能な場合もありますので、記載されていない物質や濃度の校正用ガス発生に関しては弊社までお問い合わせください。その他、高沸点の物質に関しては「高沸点有機物定濃度ガス発生装置PD-230」が有効です。

Q2.

トルエンパーミエーションチューブ P-122-Hとパーミエーター PD-1Bを用いてトルエンの標準ガスを発生しています。トルエンのガスはパーミエーションチューブのどの部分から発生しているのでしょうか。また、チューブをパーミエーターのホルダに出し入れする際には、チューブのどの部分を持って行えば良いのでしょうか。

A2.

トルエンのガスは、パーミエーションチューブの上側と下側に差し込まれているステンレス止め具に挟まれた部分(有効長部分)のチューブ表面全域から発生しています。従いまして、ステンレス止め具より手前部分のチューブ両端からはガスは発生せず、容器から取出す際や保持用カゴに移す際にはこの部分をつまんで行います。
パーミエーションチューブにはプラスチックのチューブが使われ、これに高純度の物質が封入されています。チューブ内外の濃度差に起因して、チューブの管壁をガスが通過し外部へ移動し発生します。発生量は温度により変化するため、パーミエーターのホルダ内の温度を一定に維持して、安定的に一定濃度ガスを発生させます。
発生を続けると、チューブ内の液量が減少しますが、多くのパーミエーションチューブでは、有効期限内であれば、有効長の約1割に液量が減少するまで発生量は低下しないことが分かっております。すなわち、この下限量までは、チューブの有効長部分の全域から均一にガスが発生します。

Q3.

パーミエーター PD-1B-2を使用し、空気ボンベから希釈用ガスを供給し有機溶剤の校正ガスを発生しています。発生を終了する時に希釈用ガスの供給を停止しても良いのでしょうか。

A3.

ガス発生の終了時すぐには希釈用ガスの供給を止めず、拡散管やパーミエーションチューブをホルダに入れたままにせずに必ず取り出し、その後、希釈用ガスを1L/min程度の流量で3~5分間流し続けて経路を十分に置換してから停止します。
校正ガスの発生中にパーミエーターのホルダや経路に発生ガスが吸着することがあるため、発生を終了する時には発生源となる拡散管やパーミエーションチューブを取り出した上で希釈用ガスの通気を続け、これらを除去する必要があります。
なお、蒸気圧が低く揮発しづらい物質や物理的吸着性の高い物質のガスを発生させた場合、また、臭気の強く残る場合には置換の期間を延長し、2~3日間またはそれ以上の長期間、置換を続けることをお勧めいたします。この場合、希釈用ガスを高流量に設定すれば置換の効果は上がりますが、200mL/min程度の低い流量であっても置換は可能です。