ダイオキシン類や多環芳香族炭化水素類(PAHs)、プラスチック添加剤類、農薬類などの有機化合物の一定濃度のガスを連続発生します。
- 固体状物質もガス化して発生できる独自のシステム
- 広範囲の濃度ガスを安定して連続発生
- 配管の漏れチェック機能付の安全設計
- 負圧・操作ミス警報システム採用の安全設計
特長
高沸点有機物の様々な開発・研究に利用できます
- 大気、室内空気や排ガスの分析技術の評価や開発
- 大気、室内空気や排ガスのサンプリング・モニタリング技術の評価や開発
- 除去技術の評価・開発
- 生成抑制技術の評価・開発
- 固体・液体状物質の蒸気圧の研究
- 環境中挙動の研究
PD-230は、ディフュージョンチューブを発生源として一定濃度の高沸点有機物のガスを発生させる装置です。
あらゆる高沸点有機物の極低濃度(pg/m3レベル)から比較的高濃度(数百μg/m3レベル)まで、非常に広範囲の一定濃度ガスを連続的に発生させることができます。
また、4成分以上の混合ガスの発生も可能です。 装置内の通気系は、すべて恒温槽内に収納して高沸点有機物の凝縮・吸着を制御し、密閉負圧系とすることで外部へのガスの漏洩を防止、さらに排気ガスを十分な量の活性炭層で浄化処理して排出します。また、発生器ホルダを高温度時に開放しないように警報ブザーを設置するなど、安全に毒性の強い高沸点有機物を取り扱うことが出来ます。
ガス発生原理
ディフュージョンチューブは目的の物質と発生濃度に合わせてお選び頂けます。 直径(長さ)は1.0mm(5cm)、1.6mm(5cm)、2.6mm(5cm)、4.0mm(5cm)、5.0mm(4cm)、6.0mm(3cm)の6種類です。極低濃度域の発生には特注のディフージョンチューブを使用しますのでお問合せください。
PD-230はパーミエータ(揮発性有機物校正用ガス調製装置)や拡散管の技術を活かして、これら高沸点有機物の5桁以上にわたる広範囲な一定濃度のガスを容易に連続発生する事が可能です。 詳細や他の高沸点有機物については、お問い合わせください。
物質名 | |
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ダイオキシン類 | PCDDs, PCDFs, PCBs など |
ダイオキシン類縁物質 | クロロベンゼン類, クロロフェーノール類, 臭素化ダイオキシン類 など |
多環芳香族炭化水素類 | ベンゾ(a)ピレン, アントラセン, クリセン など |
プラスチック添加剤類 | フタル酸エステル類, リン酸エステル類 など |
農薬類 | シロアリ駆除剤, 防虫剤,殺虫剤, 殺菌剤 など |
仕様
発生原理 | ディフュージョンチューブ法を用いた動的ガス発生法 |
---|---|
発生対象ガス | 大気(室内)汚染物質などの高沸点有機物 |
通気方式 | ダイヤフラムポンプによる減圧吸引 |
発生温度範囲 | 50~230℃任意調整 |
温度設定単位 | 0.1℃ |
流量測定範囲 | 面積式流量計0.2~10L/min(テーパー管0.2~2L/min、または1~10L/min付替え) |
使用電源 | AC100V ±10% 50/60Hz,1kW |
流路気密チェック | 漏れチェック弁による流路閉止操作と静止圧監視方法 |
希釈用空気精製 | ヤシガラ活性炭吸着処理 |
排出ガス浄化 | ヤシガラ活性炭吸着処理 |
寸法 | 約440(H) + 29(上蓋)×460(W)×454(D)mm(突起は含まず) |
重量 | 約40kg |
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